それ、うまいのか?

... 記憶の残滓

ブイヤベース的な何か


ちょっと遠い、といっても車で30分くらいのところにある、品ぞろえが豊富なお魚屋さん。
「魚 食いてー」って、なったので行ってきた。

つかうもの

たくさん目の前に並んでると、いっぱいいっぱいになって、じゃあ、ブイヤベース的な何かにするべ、ってことで買ったのが、
カナガシラ 3匹、ムール貝 8個くらい、セイコガニ 1匹、ハナイカ 5匹。
しめて 1400〜1500円くらい、というところ。

カナガシラは、見た目はホウボウにそっくり(色々と違うことに、後で気が付く)。
セイコガニは、甲羅の直径が 10cm オーバー程度の小さいやつ。
ハナイカと言っても、南国にいる派手なやつではない。アオリイカの小さいやつを、そう言うんだそうな。

大きめの海老やアサリがあっても良いかな、という気もしたのだけれど、ブリのでっかいサクも買ったので、まあ、この程度で良いか、と。

野菜は、冷蔵庫に転がってた使いかけの玉ねぎ \frac{1}{4} くらいと、同量くらいのにんじん。セロリは無かったので、割愛。
それに、トマト缶を半分と、にんにく一片。

調味料的なものは、ローリエと、タイム(粉末)と塩、白胡椒。
やっぱり、海老とかアサリを買ってくるべきだったかなあ。
というわけで、コンソメキューブもひとつ。

後、オリーブオイルと白ワイン。
もちろん、水も使います。


下ごしらえ

ネットで、ホウボウとの違いを調べてたら、頭の形が違うだ、背びれのとげがどうとか、という情報と一緒に、「ホウボウとは違ってウロコが……」。

「何!? ウロコ!」

ぶつ切りにして煮るだけだからと思って、そのまま買ってきちゃった。
冷蔵庫から出してみたら、頑固そうなウロコがびっしり。しかも、トゲもあちこちに……

ああ、うろこの処理をしてもらうんだったと、後悔しきり。魚を買い付けてないと、駄目だね (´・ω・`)

というわけで、まずはカナガシラの下ごしらえから。

口とえらぶたの先についてるトゲをキッチンばさみで切り落として、背びれも危ないから、同じように切り取っちゃう。
次に、ウロコ取り。出刃包丁の背で、一生懸命に、ゴリゴリと。
かなりしっかりとした身のお魚だったので、ぐずぐずにならなかったのは幸い。
お腹をキッチンばさみで開いて、えらを取り除いて、内臓も取っ払う。
頭を落として(これも、固い部分があるので、キッチンばさみで、ばっさりと)、腹の内側をよく洗って、ようやく出来上がり。
頭も使うので、内側をしっかりと洗っておきます。

ここまでで40分以上かかっているので、後の下ごしらえは、ちゃちゃっと済ませます。

ムール貝は、たわしでごしごしこすって、ひげを取ります。
セイコガニは、さっと洗って、ふんどしだけ取っておきます(中身が出そうなので、半分に切るのは、使う直前)。
ハナイカは、頭と内臓を取って、骨を取り出して、中をざっと洗って、適当な大きさに切ります。

まだ、野菜があります。

玉ねぎとにんじんは、ざっとみじん切りにします。
にんにくは、皮をむいて、包丁の腹でつぶします。

やっと、下ごしらえが終わりました (´・ω・`)ヤレヤレ


さあ、作るよ

まず、鍋にオリーブオイルをどぼどぼ(多分、大さじ 2杯は入れてない)といれて、にんにくを投入。
火にかけて、しゅわしゅわ言ってくるのを待ちます。

にんにくから良い感じに香りがしてきたら、玉ねぎを投入。
弱火でのんびりと炒めます。甘い香りがしてくるまで、じっくりと炒めます。
ここは、じっくりやらないと、出来上がりが玉ねぎ臭くなっちゃう。
下ごしらえで疲れちゃったので、既にビールの缶が開いてます。だから、のんびりやる作業は苦になりません。

適当なところで、にんじん投入。
オリーブオイルをからめるように、さっと炒めます。
カロチンは油に溶け出すから、油で炒めた方が良いんだってよ。

まな板の方に戻って、カナガシラをぶつ切りに、セイコガニを真っ二つに切ります。
カナガシラとセイコガニを投入。
少し火を強めて、カナガシラの表面が軽く白くなる程度まで、さっと火を通します。
カナガシラが、結構、身がしっかりしているので、繊細にやらなくても、身は崩れません :-)

ムール貝を投入して、白ワインをどぼどぼ(多分、\frac{1}{4}カップくらいだと思う)。
火を強めて、アルコール分を飛ばします。

トマト缶を半分だけ投入。クラッシュなやつなので、そのまま。
ひたひたになるくらいまで、水を入れて、コンソメキューブを崩し入れます。
ローリエを数枚入れて、タイムをパッパッと。

沸き立つまで強火。沸いたら弱火に落として、しばらく煮込みます。
ビールは、既に 3缶目。
何分煮込んだか、覚えてないです。
スープが美味しくなるまで、煮てください。と、言っても、15〜20分くらいか。

出汁がでてきたなあ、ってなったら、塩と胡椒で、味を調整。
水の量にもよるけど、何度も味見をしてると分からなくなっちゃうので、塩 小さじ半分からスタートで。

最後に、ハナイカを入れて、3〜5分くらい煮ます。
入れるのを忘れてたわけじゃありません。
イカは、火を入れ過ぎると、すぐに固くなっちゃうし、それに小さいイカだったので、最後にさっと火を通します。


美味しくいただいた後に……

適当に作った割には、美味しくできた。
やっぱり、魚介がメインなので、トマトやハーブは少なめにして煮込むのが良い感じ。
とは言え、材料だけそろえておけば、手順が前後したりとか、何かひとつ抜けても、きっと美味しく出来上がる。

具が少なめなのは、別にメインがあったから。
その辺りは、適宜、調整すれば良いかな。
メインに据えるなら、海老、スルメイカのような身を食べるものを何か入れる感じか。
じゃがいもを入れるなら、別に火を通しておいて、後でさっと煮込む感じで。

魚が、もう 1〜2種類あると、もっと美味くなりそう。
スーパーに売ってるようなあらだと、うろこがうざいので、出汁だけ取って濾した方が良いと思う。
丸ごと ぶちこむなら、アンコウとかウマヅラハギのような、うろこが無いやつが良いかな。



これから寒い季節に入ってくることだし、またやる :-)